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ミュージカル「カーテンズ」感想とか【ネタバレ有】

3/18にミュージカル「カーテンズ」@新歌舞伎座 を見てきたので、興奮冷めやらぬうちに感想を適当に書こうかなと思います。以下ネタバレを含みます。

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「カーテンズ」とは

「カーテンズ」は2007年にブロードウェイで開幕したミュージカルで、今回は主演・演出に城田優を据えての日本初公演となりました。

舞台は1959年のボストン・コロニアル劇場。新作ミュージカル「ロビン・フッド」はブロードウェイに向けトライアウト公演の真っ最中。主演女優のジェシカは才能は無いのにプライドだけは高く、評判が悪かった。そんななか、公演初日にジェシカが舞台上で何者かに殺害されるという事件が発生した。

 

駆けつけたミュージカルオタクの警部補、フランク・チョフィ(城田優)は事件の解決を急ぎながらも、その舞台作品が気になりはじめ、事件同様に舞台の内容に首を突っ込みはじめる。

 

新人女優のニキ(菅井友香)、看板俳優のボビー(三浦翔平)、作詞家のジョージア瀬奈じゅん)、作曲のアーロン(岸祐二)、プロデューサーのカルメン(原田薫)、カルメンの娘で女優のバンビ(中嶋紗希)、演出家のべリング(宮川浩)など、出演者、スタッフ全員が容疑者!?


というなか、第二の殺人事件も発生。犯人はいったい誰なのか…

 

といったあらすじのサスペンスコメディです。コメディと謳うだけあって小ネタたっぷり、会場内が笑いに包まれることもしばしばありました。そしてこの舞台の特徴は、なんといっても「ミュージカル in ミュージカル」の入れ子構造となっているところです。「ロビン・フッド」というミュージカル作品を描くことで、「カーテンズ」の物語自体にさらに深みが増している気がします。「ロビン・フッド」の劇中でフランクがニキにプロポーズするというオチも、ありきたりながら大好きな展開でした。

 

そんなことより

私が一番伝えたいことは、菅井友香こと”ゆっかー”がニキの役回りにハマっていた、ということです。このニキという女性は、舞台に出たい一心でミュージカル「ロビン・フッド」に立候補したものの、純粋すぎる余りかかなりのポンコツなのです。そのポンコツ具合といえば、殺人事件が起こる度に犯人に疑われるような言動をしたり、果ては拳銃の誤射でフランクを殺しかける始末。

・・・いや、思いませんか?配役が完璧なんです。ニキは間違いなく、"しっかりものだけどちょっと抜けてる"菅井友香キャプテンそのものでした。オーディションなのかオファーなのか知りませんけど、とにかくピッタリの役柄でした。

正直アイドルのミュージカル挑戦なんて(あの生田絵梨花ですら批判される世界なんだから)無謀とすら思っていたのですが、歌い方喋り方含め、ミュージカルっぽい演技がちゃんとできてて感動しました。4thシングルの活動すらほぼ参加できない状況でミュージカルに出演してる訳ですから、かなり練習したんだろうな~って思います。

 

さいごに

「カーテンズ」は、私がここ数年で出会った作品のなかで一番と言ってもいいほどその世界観に引き込まれ、先の読めない展開に心躍らせた作品でした。音楽の如何は私には分かりませんが、歌で観客を引き込むことが出来るからこそ、他の舞台にはないミュージカルの魅力があるのだと再確認できました。大阪公演は明日22日で終わってしまいますが、願わくばまた観に行きたいなぁ・・・

 

あと、城田優がイケメンすぎる。