つきもと控帖

オリックス・バファローズとか旅行とか

I don't know a lot about you yet.

 

櫻坂46 2nd TOUR2022 ”As you know?”

 

櫻坂46としての2回目の全国ツアー。大阪と東京の計4公演に参加したので、ブログで振り返っていきたいと思う。

「色褪せるのも思い出のうち」なんて発言は、どうしても残したい出来事が今まで一度もなかった自分に対する言い訳でしかなかったんだと気づいた。

確かにこうして今の思いを言語化してしまうと、上手く言語化できなかった部分が記憶から欠落してしまうような気もするけど。でも少しでもこの感動を、書き留めて残しておきたい。

 

最初に断っておきたい、というか自慢しておきたいのだが、今回のツアーは座席運に相当恵まれていた。大阪公演2日目に至っては花道最前列だった(ちなみにチケットを流した仙台公演もA3ブロック。しかも12の倍数なのでこちらも花道最前だった可能性すらある)。なのでメンバーとの距離は言わずもがな、ライブ会場の音圧すべてを全身で受け止めてきたので、これから述べる感想には座席による補正が入っているということは承知の上でお読みいただきたい。

 

  9/29(木)大阪1日目 A3ブロック(ステージから4列目)

  9/30(金)大阪2日目 B4ブロック(花道前最前)

11/  8(火)東京1日目 A4ブロック(ステージから13列目)

11/  9(水)東京2日目 A11ブロック(ステージから6列目)

 

セットリストを振り返って

 

まずはライブのセトリを順々に振り返っていきたいと思う。櫻坂のことを知らない人は、このブログは読まなくてもいいから一度耳にして欲しい。

 

 

Overture~ダンストラック

まず今回のライブは、Overtureから最初のMCまでペンライト点灯が規制されていた。そこまでこだわった光の演出とやらはどんなものかと期待していたのだが、想像を遥かに超えてとても、とてもいいものだった。ステージを縦に横に光の線が走り、会場後方からもレーザーが飛ぶ、あれ嫌いなオタクは居ないと思う。

ダンストラック中に櫻坂四天王ことほのるんてんかりんが爆イケの表情で花道後方から登場。まさに四天王!という出で立ちは他の誰をも寄せ付けない。

そしてダンストラックが終わり"Let the show begin"のコールで始まったのが、

条件反射で泣けてくる

初っ端にこれを持ってくるか!!!今回の1stアルバムに収録されたナスカ作曲の神曲。櫻イチの神曲。イントロで鳥肌立ちまくり。今回のツアーで一番見たかった曲を初っ端で見せつけられたときの衝撃ったらありゃしない。いきなりセトリのクライマックスである。

この曲、ナスカ作曲ということもあり曲調はカッコイイ系なのだが、ダンスの振りは対象的に可愛いもたくさん溢れている。例えば「変わったような変わってないよな」で指をツンツンしまくったり、「ピーコックで買い物して浪花屋でたい焼き食べて同じコース辿っちゃうなんて切ないね」では指ツンツンからのたい焼きパクパクからの指クルクルしたり。茉里乃ちゃんかわええ。この曲に茉里乃ちゃんがいることが何よりも幸せ、推し冥利に尽きる。

そしてエリーゼのためにから始まる間奏で天ちゃんがピアノを弾きながら花道を爆走するわけだが、ピアノを弾くシーンはもちろんのことラスサビに間に合うように帰ってくる時の天ちゃんが爆イケ。マジでイケメン。センター分けで髪の毛をほんの少し巻いてる天ちゃんのかっこよさは誰も勝てまい。

BAN

え、2曲目で?ペンラ禁止縛りの間にこの曲を入れるの?って感じ。もはや曲については何も言う事はないが、東京公演では可動式のセンターステージが客席の真上(真横ではない、真上)に被さっていったのにはかなり驚いた。自分の直上1mにアイドルがいるというのはそう体験できまい。羨ましい(?)

Dead end

こちらもコールで盛り上がる曲なのにペンラ禁止縛りである。オタクお預けくらいまくり。あ、茉里乃ちゃんがいる。きらまりは尊いので、全曲一緒に居て欲しい。

ラスサビで花道からメインステージにダッシュするパートがあるが、東京1日目で誰かがコケていた。私は髪の長さと色的にちゅけだと推測したが、どうやらオタクの間では議論が分かれるところらしい。

そしてどうやらこのDead end、大阪だけ演出が違ったらしい。確かに東京では信号機に従って花道を行進する演出だったが、大阪だけは椅子に座るるんちゃんに他のメンバーが謁見する演出だった。その時こちらにお尻を向けて思い切り一礼したので、オタクが突然の出来事に衝撃を受けてザワッとしたのが面白かった。みなさん純粋ですね。私もありがたく拝んでおきました。

その後ダンスパートで光の扉が浮かび上がり、6回ノックしたところで

断絶

ひたすらかっこよいし、間奏が大好き。永遠に聞いてられる。四天王とぽんみいという一期生に加え、れなぁがこのユニットに入ってるのも嬉しい。正直、断絶を裏で牛耳ってるのはれなぁと言っても過言ではない。

流れ弾

いやいやいやいや、いくらなんでも初っ端から飛ばしすぎやろ。正直ライブ最終盤と言われても不思議ではない。初めてこのセトリで聞いた時、「このライブこの後どうやって盛り上げんの?尻すぼみにならないか?」と不安になった。結果的にそんな心配は全く必要なかったわけだし、終盤までとんでもなく爆発的なライブだったわけだが。

「だってやらなかったら」「きっとmy turn」のみいちゃんと夏鈴ちゃんが今までで一番気持ちこもってた。

MC

ここでようやくMCである。そう、大阪公演ではここでメンバーのトーク企画があって、トークテーマとメンバーはくじで決められたのだが、そのトップバッターがまさかまさかの茉里乃ちゃん。「初出しネタ」という定番ながら難しいテーマに対し、茉里乃ちゃんは「最近きらまりで断絶を踊っている」といい、なんときらまりで!断絶を!ステージで!踊ってくれたんですよ!!!!!!!!私はあの会場の中で茉里乃の断絶を最前で見た茉里乃推しです!!!!!!あー最高、バクスラで断絶踊ってくれねーかな茉里乃。きらまり尊い。断絶の0列目はきらまりでいいと思う。この世界にはきらまりしかない。

 

さて、ここからはアルバムの収録曲が3曲披露された。タイムマシーンでYeah!の1期生は個人衣装が個性全開でとても可愛らしかったし、One-way stairsはるんかりん優勝してたし。ずっと春だったらなあはペンラピンクが曲に合うとは思うけど、せっかくのユニットなんだからメンバーカラーにしてあげたい気持ちもある。

 

制服の人魚

LEDの水槽に見立てた花道トロッコでの演出。大阪2日目では自分の目の前でトロッコが止まり4人が踊っていた。あの解像度でアイドルを見ると自分で何考えてるかわからなくなるほど頭が真っ白になる。えぐい。るんちゃんはお顔かわいいし、ちゅけはベイビーだし。天ちゃんには手を振ってもらって無事死亡。そしてれなぁ。あの美貌をあの距離で見てみろよ、飛ぶぞ?あんな美少女がこの世に存在してもいいものだろうか。

というかこの黒衣装、何とは言わないが素晴らしい。

五月雨よ

今回のツアーでパフォーマンスを見て、改めていい曲だなと感じた。二人セゾンと同様に爽やかさを含むメロディーで聞いてて心地良いのはもちろんのこと。曲のテンポにとてもノリやすく、ペンラ振ってて楽しい曲だと今回のツアーで気づく事ができた。曲だけ聞くと「長くね?」と思いがちな間奏のWowWow...は、多分オタクとコールアンドレスポンスできるように設計されてる。声出し解禁されたら絶対にこの部分のコールは気持ちいい。

 

このあとのなぜ 恋をして来なかったんだろう?はドームの空に夏鈴ちゃんが舞い、大きな歓声が起きた。Nobody's faultはもう安定で完全に板についたパフォーマンス。大阪ではるんちゃんのノバフォを目の前で見られたのは一生の思い出である。衣装の中ちょっと見えなんでもない。I'm inはひたすらにダンスが可愛い。バックスメンをもっと売り出せ、彼女たちだって魅力しか無いんやぞ。Buddiesではゆっかーが7年間の感謝の言葉を述べしめくくった。茉里乃ちゃんも確かいたはず。

 

ダンストラック

これがめちゃくちゃいい!!!!!過去の楽曲(Nobody's fault、なぜ恋、BAN、流れ弾、Dead end、ずっと春だったらなあ、断絶)をRemixしたトラックで超かっこいい。こういうの大好きなんですよ、というかTL見てても評判バチバチにいいのでオタクみんな好きだと思う。レア感が失われないよう、アニラとか1年おきくらいで定期的にやってほしい。

車間距離

花道上のレーザーの演出が好き。あと「自信過剰な生き方は何を根拠にしてるの?」の綺良ちゃんが無表情でカメラに抜かれてるの、めっちゃ可愛くて好き。その直後に「アクセル踏みこむことでマウントを取ったつもり?」の茉里乃ちゃんかわいい。つまりきらまりなんですよ。きらまりしか勝たん。

恋が絶滅する日

櫻で2番目に好きな曲。これも今回のツアーで絶対に見たかった。黒衣装に包まれ爆イケの櫻ちゃんたちがこのかっこいい曲を笑顔で踊るのを見るのが幸せ。Wowwow...の部分で体を前後に振りながら手をぐるぐる回すの好きですね。「始まることより終わらないことだ」耳が痛い。あと間奏永遠に聞いてられる。デッデンデデデッデンデデデッデンデデン!デン!

摩擦係数

白色光の演出いいですね。9つの四角照明が天井からステージを照らしていたの、MVっぽくて好きな演出でした。ラスサビ前の「ま!さ!つ!そう~」あたりのリズムが大好き。曲終わりに爆音で花火が上がるのも痺れた。もはや曲終わりに火薬がないと物足りないまである。推しがこの曲に居ないのは残念だが、それ抜きにしても櫻坂46、いや、既存のアイドルの概念を打ち砕く新たな可能性を開いてくれた曲だと思う。

 

 

 

 

そして、東京公演でのアンコール。櫻坂46として作り上げてきたライブとの決別、[fusion]への迎合。もちろん、大阪公演での思ったよりも寂しくない美しきNervousもよかった。でも、

 

 

 

 

欅坂46は、永遠に。

欅坂46 Overture

死ぬまでに一度は全身で浴びたい。その祈りがようやく届いた。ケヤフェスでも封印されてきたのは、まさしくこの日のためだった。会場が暗転し、サーッというかすかなイントロが前奏が全身の血を沸き上がらせた。驚嘆と悲鳴が交じった大歓声の中、私は椅子を蹴らんばかりに立ち上がり、必死に、我武者羅に緑色のペンライトを振った。一面の緑が揺れる東京ドームなんて憧れそのもので、そしてもう二度と見られないと思っていた、その光景が今目の前にある。でも、それだけでは収まらなかった。

不協和音

予定調和?まさか。確かに予想はしていた。予感もしていた。確信すらしていた。でもあの日、それがやってくるという実感は最後まで持てなかった。

Overtureが終わった瞬間、周りが一瞬だけザワっとした。心の何処かで、何度も映像で見て脳裏に焼き付いて離れないあの光景を思い出してハッとした。そして1秒経たずと始まったイントロに、ドームの全てが沸いた。

呆気にとられ、そして現実を理解した瞬間涙が溢れた。赤のペンライトを持ちながら、足はガクガクと震え、何度も何度も泣き崩れそうになった。でもこのすべてを自分の目で解釈しないといけない気がして、必死にステージ上から目をそらさないようにした。

全てを知ってあの頃を思い出して踊る一期生。声を震わせながらも若々しい声で歌う二期生。忌々しくすら見える衣装に身を包む新二期生。葵の意思を継いで弓を放つ増本綺良。そして菅井友香の全身全霊の叫びを、爆音と共に身体に刻みこんだ。

曲が終わって、会場は拍手で2度沸いた。1度目は不協和音のパフォーマンスに。そして2度目は多分、今ここで立ち上がって、この呪縛を逃れて欲しいと強く思って。

砂塵

そして、ゆっかー最後のパフォーマンス。宙に舞うゆっかーの笑顔は本当に幸せそうで、晴れ晴れとしていて。不協和音の衣装を着て笑顔でパフォーマンスしたこのときにこそメンバーは、不協和音、いや欅というとてつもなく思い苦しみから一切を解放されたに違いない。そして多分、ゆっかーはそれを思ってセトリに組み込んだはずだ。それが欅坂46、櫻坂46を率いてきたキャプテンの、最後の大仕事だった。

 

 

1日目の欅パートでは4曲が披露された。10月のプールに飛び込んだ世界には愛しかないヒールの高さ青空が違う。青空が違うのコールに参加できたことも嬉しかったけど、なによりゆっかーの歌の上手さに驚嘆した。いつまででも聞いていたい歌声だったし、これがもう二度と聞けないんだと思うと寂しくもあった。

 

欅坂46と櫻坂46と

 

ゆっかーはスピーチでこう述べた。

大好きな欅坂46も、大好きな櫻坂46も、それぞれにしかない楽曲、グループ、メンバーの魅力がたくさんあります。どっちがいい悪いとかではなく、それぞれを尊重しながら、魅力を受け入れて、どっちも愛していただけたらうれしいなと思っています。

昔の自分たちを超えることは、今の彼女たちにとって絶対に不可能なことだ。これはメンバーがどうとか運営がどうとかファンがどうとかという問題ではなく、なにをどうあがいても欅坂46は誰にも到達不能なところにいる。

だが、欅坂46を超えるとかそんな議論は無意味でしかない。欅坂46の魅力とはその不安定さだったはずだ。その不安定さは、今の安定しきった櫻坂46にはない。この2つを比べることなど何の意味もない。欅坂46も櫻坂46も両方好き、でいい。

 

このライブで欅からの3年間の成長を一番感じたのは、不協和音の2サビ「意思を貫け!ここで主張曲げたら生きてる価値ない」のパート。ここは上村・森田・松田を先頭にメンバーが3列縦隊になって胸を張るダンスだが、3年前の映像と見比べるとまるでダンスが別人のものだった。このダンスの上達こそ、櫻坂46としての2年間の積み重ねに違いない。"曲に踊らされていた"不協和音のパフォーマンスを自分たちのものにできた、何よりの証拠だろう。

 

自分の中で神話化していた欅坂46。その楽曲パフォーマンスを目の前で見たことで未練が消え、欅坂46、櫻坂46に対する向き合い方はだいぶ軽くなった気がする。2019年に欅坂46にハマらなかった自分の後悔、ライブに行けなかった後悔がようやく晴れた。これで過去の欅坂46のライブ映像も、きっと心置きなく楽しめるようになったと思う。

 

結び

I don't know a lot about you yet.(私はまだ、貴方のことを殆ど知らない。)

大阪公演1日目にこの演出を見た時、いやいやそんなことはない、もちろん全部は知らないけど、それでも私は櫻坂46のよき理解者であるはずだと思った。

でも1日目を終えたあと、私はその考えを恥じることになった、去年から更にパワーアップしたパフォーマンスに考え抜かれたセトリ。鋭くも美しい光の演出。あまりに完成されすぎたその姿に、私が全く知り得なかったその姿に、ただただ恐れ慄いた。

そしてドームでの不協和音を通じて、ようやく少しだけ櫻坂46を理解できた気がした。

 

櫻坂46、その第1章ともいうべきここ2年間のグループは、東京ドームを以て完全に瓦解したと思う。偉大なキャプテンという支柱を失い、大目標だったはずの東京ドームに結成からたった2年で立つことができ、さらには今後3期生が10人単位で加入する。これから始まる櫻坂46第2章は、第1章とは全く違う様相を呈するだろう。私はそれがとても怖い。2年間愛し続けたこのグループが消えてしまう、いや消えてしまったことが、もう二度と見られないことが、どうしようもなく恐ろしい。

でも、一度推し活なんてやめようとした私をもう一度引き込んでくれたくらいには、櫻坂46は魅力あるチームだ。だから多分しばらくは恐る恐るだけれども、応援しようと思う。

 

 

 

 

P. S.

 

一つ追記するならば、推しが多くの曲に居ないのが心底寂しい。櫻坂46の曲はいい曲ばかりだ。しかし推しは表題曲はおろか、C/W曲やユニット曲にすらほぼ登場しない。それがすごく辛いし寂しいし、そして今後3期生が入ってくるとますますその道は険しくなるだろう。ようやく前に出てくれるようになった推し、もうひと踏ん張りだから頑張れ。

 

そして欲を言えば、東京ドーム公演は1日目は櫻坂46として、2日目を櫻×欅の[fusion]としてやってほしかった。櫻には櫻のライブとしての完成度は間違いなくあったから、ドームでも最後まで櫻のままやり遂げてほしかった。そして、欅Overtureの衝撃と不協和音の衝撃を、両方一度に体感したかった。なんなら[fusion]の予告編すら必要なかったと思う。これは本当に単なるわがままだけれども。

 

 

ドライブ

 

「趣味は何ですか」と聞かれたら、今の自分ならおそらく「ドライブ」と答えるだろう。

 

免許を取る前は、自分が車を運転する姿などまず想像できなかった。極度の怖がりで反射神経や思い切りも悪く、なのに頭に血が上りやすくて周りが見えなくなる。あるべき運転者像とまるで対極にあった(実際、教習所で受けた適性検査は最も下のランクだった)。だから免許は取るつもりではいたけど、「運転するのは自動運転が実現してからでいいや」とすら思っていた。

 

そんな自分が意欲的に免許を取ろうと思った転機は、2回生の春だった。サークルの旅行で同級生が運転しているのを見て、「ああ運転も悪くないのかな」と思い始めた。

思い立ったが吉日、4月末に教習所に入所し、8月末に晴れて免許を取得。大きな挫折をすることもなかった(1度だけ怒られはしたが)のは、自分にしては拍子抜けだった。

 

 

車の運転が好きなのは何故だろうか。

 

メカを操縦する楽しさは確かにある。キーを回してエンジンを起動し、ギアを入れてアクセルを踏む。ロボットほどではないけれど、男心くすぐるアクションであることは間違いない。

 

外界との隔絶感というべきか、包み込まれている感覚も好きだ。あれほど小さい空間に閉じこもれるのは、日常生活では車かクローゼットの中だけだろう。大雨の日なんて特に、中と外の隔絶感が強調されてなお良い。人間一人では生きられないけど、孤独でいる時間だって大切だと思う。

 

でも一番大きな理由は、運転中は雑念をシャットアウトできるからだと思っている。運転中はハンドルの操作や状況判断に脳のリソースが割かれて、雑念がごっそりと抜け落ちてくれるのだ。だから一人で物事を考えるときも、誰か他の人と話すときも、深く考えすぎることがない。

私は、人と話す時に深く考え込んでしまうきらいがある。こう言って相手は不快にならないか、話の流れを切ってないか、話を理解してもらえるか、などなど…。もちろんこれらは以前の失敗体験からくる不安なのだが、しかし対面でのコミュニケーションというのはものの数秒で移り変わるもの。長々とこんなことを考えていてはコミュニケーションが成り立たないので、運転しながらだと言葉が口を衝くように出てくれてとてもありがたい。

だから多分私は、手持ち無沙汰になりがちな助手席より、運転席の方が気楽にいるかもしれない。

 

EVや自動運転の時代はもうすぐそこまで迫っているけれど、時間があるうちはたくさん色んなところに走りに行こうと思う。

 

推し活卒業宣言

 

2020年の秋から始めた推し活は、2022年の夏に終わった。

 

リアルで推したい人ができたから、というのが一番大きな理由かもしれない。でも今日はその話は書かない。きっと3年後くらいの自分が、「そんなこともあったなぁ」と、苦虫を噛み潰したような顔で書いてくれると思う。

 

さて、私が2年間推してきたその対象とは、言わずもがな「欅坂46/櫻坂46」のことである。

 

欅坂46に初めて出会ったのは、2019年の夏頃。一般人に擬態するためには色んな曲を知ることが必要だなと思い、とりあえずバファローズの選手登場曲を片っ端から聴いていた。その時田嶋投手が登場曲にしていたのが、欅坂46の「ガラスを割れ!」。ああアイドルっていいかも、と思ったけどそのときはまだハマらなかった。もしこの時欅坂にハマっていれば、あの伝説のライブに参加できただろうし、そして直後一気にどん底に落とされていただろうな、と後悔半分・安堵半分である。

 

坂道グループにハマったのが、2020年の夏。TikTokで無為に時間を潰していた時、乃木坂の番組切り抜きが流れてきたのが事の始まりである。これをきっかけに乃木坂の冠番組を過去6年分見漁りMV集を買い、そして今は日向坂がアツいと知りCDを買い叩いた。アイドル中心の生活が始まった。

そして欅坂との運命の出会いは、ふとおすすめに出てきたサイレントマジョリティーのMVだった。いやド定番じゃねえかとツッコまれるかもしれないが、結局人はいいものに惹かれていくのである。既存のアイドル観をブチ壊し、今や1.7億回再生の伝説のMV。私はここから欅坂の陰鬱とした世界観に引き込まれ、2年の沼にハマることになる。

 



欅坂にハマってからグループのことを調べていくうちに、色々なことが分かってきた。2016年のデビュー直後に一世を風靡したこと。その中心に居た人物こそが平手友梨奈だったこと。平手至上主義が次第にグループを蝕んでいったこと。そして、このグループの余命はあと1ヶ月であること。

 

推し活でたった1つ後悔しているとすれば、欅坂46のLAST LIVEを見なかったことだろう。2020年10月の上旬といえば、まだ私の気持ちは欅坂より日向坂の方にあり、どうせ消えていくグループのことなんて追わなくていいかと、いつもの逆張り精神で配信チケットを買わなかったのだ。

 

その後、新生欅坂こと櫻坂46に生まれ変わったグループを見て、このグループを推していこうと決めた。昔から何をするにも後追いだったから、たまには何かのスタートアップから見てみたいと、そんな気持ちが強かった気がする。

 

そこから色んなことを体験した。2021年9月には人生初のライブコンサートに行き、それはもう言葉には言い表せないくらいの感銘を受けた。ライブと毎週末の冠番組が生き甲斐になった。いつぶりだろうかというくらいにゲームにも熱中した。Twitter経由でフォロワーさんにもたくさん会えた。何より、好きな曲をかけながらのドライブが一層楽しくなった。推しがいる日常がこんなに素晴らしかったのかと、人生が急激に彩られた"気がした"。

 

 

そして今年の8月、モチベーションが忽然と消えた。

 

 

きっかけは何だっただろうか。7月末に予定されていたライブが中止され、糸がするするっと解けていく音がした。その振替公演で、ファンの民度が原因で炎上して、同族嫌悪になった。本業である研究を追い込まなければならない時期が続き、研究とゲームのモチベーションが入れ替わった。あるいは、いつまで経っても過去の自分たちと比較され続け、しかし人気になる見込みがないグループに嫌気が差したのかもしれない。

 

今思うに、一気に熱量を注ぎ込みすぎたんだと思う。今年になって安定した収入が得られるようになって、財布の紐が緩んだ。CD、ライブ円盤、写真集、グッズ、色んなものを買い漁った。そして今秋のアルバムツアーは7公演に申し込み、そのうち6公演も当選してしまった。

自分のキャパに対して、供給を自分で増やしすぎたんだろう。バカなことだ、何事にも限度はあるってのに。

 

でも、推し活をやめるということが悪いことだとは思わない。別にグループやメンバーが嫌いになったわけではないし、何より欅坂・櫻坂の音楽は好きなままだ。この2年間の思い出が消えるわけではない。強いて言えば、時間とお金に余裕ができ、自己投資に回せるようになったくらいなもんだろう。

 

さ、研究と就活がんばろう。もしリアルで行き詰まったら、またこの世界に戻ってくるかもしれない。

 

 

ミュージカル「カーテンズ」感想とか【ネタバレ有】

3/18にミュージカル「カーテンズ」@新歌舞伎座 を見てきたので、興奮冷めやらぬうちに感想を適当に書こうかなと思います。以下ネタバレを含みます。

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「カーテンズ」とは

「カーテンズ」は2007年にブロードウェイで開幕したミュージカルで、今回は主演・演出に城田優を据えての日本初公演となりました。

舞台は1959年のボストン・コロニアル劇場。新作ミュージカル「ロビン・フッド」はブロードウェイに向けトライアウト公演の真っ最中。主演女優のジェシカは才能は無いのにプライドだけは高く、評判が悪かった。そんななか、公演初日にジェシカが舞台上で何者かに殺害されるという事件が発生した。

 

駆けつけたミュージカルオタクの警部補、フランク・チョフィ(城田優)は事件の解決を急ぎながらも、その舞台作品が気になりはじめ、事件同様に舞台の内容に首を突っ込みはじめる。

 

新人女優のニキ(菅井友香)、看板俳優のボビー(三浦翔平)、作詞家のジョージア瀬奈じゅん)、作曲のアーロン(岸祐二)、プロデューサーのカルメン(原田薫)、カルメンの娘で女優のバンビ(中嶋紗希)、演出家のべリング(宮川浩)など、出演者、スタッフ全員が容疑者!?


というなか、第二の殺人事件も発生。犯人はいったい誰なのか…

 

といったあらすじのサスペンスコメディです。コメディと謳うだけあって小ネタたっぷり、会場内が笑いに包まれることもしばしばありました。そしてこの舞台の特徴は、なんといっても「ミュージカル in ミュージカル」の入れ子構造となっているところです。「ロビン・フッド」というミュージカル作品を描くことで、「カーテンズ」の物語自体にさらに深みが増している気がします。「ロビン・フッド」の劇中でフランクがニキにプロポーズするというオチも、ありきたりながら大好きな展開でした。

 

そんなことより

私が一番伝えたいことは、菅井友香こと”ゆっかー”がニキの役回りにハマっていた、ということです。このニキという女性は、舞台に出たい一心でミュージカル「ロビン・フッド」に立候補したものの、純粋すぎる余りかかなりのポンコツなのです。そのポンコツ具合といえば、殺人事件が起こる度に犯人に疑われるような言動をしたり、果ては拳銃の誤射でフランクを殺しかける始末。

・・・いや、思いませんか?配役が完璧なんです。ニキは間違いなく、"しっかりものだけどちょっと抜けてる"菅井友香キャプテンそのものでした。オーディションなのかオファーなのか知りませんけど、とにかくピッタリの役柄でした。

正直アイドルのミュージカル挑戦なんて(あの生田絵梨花ですら批判される世界なんだから)無謀とすら思っていたのですが、歌い方喋り方含め、ミュージカルっぽい演技がちゃんとできてて感動しました。4thシングルの活動すらほぼ参加できない状況でミュージカルに出演してる訳ですから、かなり練習したんだろうな~って思います。

 

さいごに

「カーテンズ」は、私がここ数年で出会った作品のなかで一番と言ってもいいほどその世界観に引き込まれ、先の読めない展開に心躍らせた作品でした。音楽の如何は私には分かりませんが、歌で観客を引き込むことが出来るからこそ、他の舞台にはないミュージカルの魅力があるのだと再確認できました。大阪公演は明日22日で終わってしまいますが、願わくばまた観に行きたいなぁ・・・

 

あと、城田優がイケメンすぎる。

関西将棋会館が高槻に移転

2020年2月21日、大阪市福島区にある関西将棋会館高槻市に移転されることが報道されました*1

移転先は、JR高槻駅西口から徒歩1分の高槻市の市有地になりそうです*2。移転時期は2023年秋を想定しているそうです。

 

なぜ高槻に?

実は高槻は「将棋のまち」としてPRされているのをご存知でしょうか?*3  なんでも、高槻市出身の現役プロ棋士は7名いらっしゃり、これは現役男性プロ棋士の20分の1にあたるそうです。現役最年長棋士である桐山清澄九段も高槻出身だそうで、意外と将棋と高槻の縁は深いみたいです。

2018年9月には日本将棋連盟と包括連携協定を全国で初めて締結している*4ことからも、市をあげて将棋を広めていこうとする姿勢が見えます。実際、タイトル戦が開催されたり子供むけの将棋教室を開いたりなどしています。そのなかで2019年8月、高槻市の方から将棋会館移転を持ちかけたみたいですね。

 

どこに移転する?

移転先は市営バスのJR高槻西滞留所が第一候補のようです。JR高槻駅の西口から徒歩1分の好立地ですね。阪急高槻市駅からは少し離れており、歩くと15分ほどかかると思います。 

ここは以前JR高槻駅西バス停として運用されていた場所で、西に向かう市営バスはこの場所から発着していました。2004年のJR高槻駅北地区再開発事業の完了とともにターミナル機能がJR高槻駅北に集約され西口のバスロータリーは必要なくなった結果、現在の旧バス停跡地はバスの滞留所やロータリーとして利用されています。

ここの敷地面積は今の将棋会館の2倍強ですから、かなりゆったりした構造で作れそうですね。

市営バスの滞留所機能を移転するとの報道もありますが、詳細は不明です*5。確かに、駅前の一等地をバスのロータリーとして放置しておくのも勿体ない話です。

  

高槻市に対する効果

新たな将棋の"聖地"となりうる

関西将棋会館は"西の聖地"と呼ばれ、将棋マニアなら知らない人が居ない場所です。ここが高槻市に移転するとなれば大ニュースですよね。この将棋ブームの中、新たな"将棋の聖地"として全国に名を轟かせるチャンスです。漫画やアニメなどに描写される機会も増えることでしょう。

飲食店の活性化

 将棋ブームで一躍有名になったのが、いわゆる「将棋めし」です。長丁場の対局中、脳に栄養を供給しリフレッシュすることは、その後の盤面を有利にすすめる上で大切なことです。

最近は藤井聡太二冠が昼食に何を食べるか?なんて、将棋会館の前にテレビ局が列をなして待機していたくらいですから、付近の飲食店の活性化にも繋がると思います。

願わくば現在会館に入っているレストラン「イレブン」さんも一緒に移転してきてもらいたいですが、なかなか難しいでしょうね・・・

ホテル建設の機運が高まる?

正直、将棋会館を誘致する上で最大の懸念かもしれません、そう、高槻市にはホテルが少ないのです。これは遠方から来た棋士にとって大問題となるでしょう。15分で大阪・京都に出られるとはいえ、今までは歩いて数分圏内にホテルがいくらでもあったわけですからね。

以前は歩いて5分ぐらいの国道沿いに京都ホテルがあったのですが、2015年に諸般の事情から閉館。それ以降泊まれる場所といえば、ビジネスホテルが数軒程度のみ。将棋会館の誘致を機に、駅前へのホテル建設が加速することを期待しましょう。JR高槻駅南のグリーンプラザ跡地なんて好立地だと思うのですが・・・ 

 

現時点ではあくまで「移転の方針が決定した」だけで、どのような会館になるかなどはこれから詳しく練られていくことになります。噂では対局を収録できるスタジオや、椅子で対局できる部屋も整備予定だとか。将棋界のさらなる発展、そして高槻市の活性化のために、ぜひいい会館を建ててほしいですね。

詳細が分かり次第追記していきたいと思います。

クロノグラフ彗星【ドラマ「星になりたかった君と」 感想と考察】

ドラマ「星になりたかった君と」 感想と考察 ※書きかけ

 

久しぶりのブログ更新は、先月放送されたドラマ「星になりたかった君と」の感想と考察です。このドラマを見ようと思ったきっかけ、それは渡邉美穂がヒロインとして出演していたからに他ならないんですが、しかしパラレルワールドというSF要素が入っているということでも楽しみにしていた作品でした。いざ見終えると内容も少し難解でとっつきにくく、考察し甲斐がありそうなのでこのブログにまとめる次第です。

正直、考えたことを書き連ねただけなので読みにくいですし、そもそも忙しくて書きかけですが、最後までお読みいただければ幸いです。

 

ドラマ「星になりたかった君と」をまだ見ていないという方は、地上波版、Hulu版(アナザーストリー)ともにHuluから見ることができます。物語の予習には公式HPも必須です。

さて、このドラマのメインテーマは「パラレルワールド(並行世界)」です。もし仮にパラレルワールドが存在すれば、そこでどんなドラマが生まれるのか?というのが主題ですが・・・?

 

考察 🖊️

ーーーーーー以下ネタバレ含むーーーーーーーー

結末のシーン

一旦、物語の結末がどうなったか、最後のシーンがどう描写されたか整理してみたいと思います。

地上波版

那沙は心臓病を患うものの、手術が成功し完治したパラレルワールド

秀星の見た目は変わっておらず、秀星と那沙は知り合いのまま。

ラストシーンで、二人が「聞きたいことがたくさんある」と言うのは伏線(前半ラストシーン、踏切での別れの直前)の回収だと考えられます。

Hulu版

那沙が心臓病を患うことなく、チア部として元気に生活していたパラレルワールド

しかし秀星の見た目はまるっきり変わっており、金髪に白い服はまるでナユタのよう・・・?

この世界線では秀星と那沙は知り合いではなく(というより前世界のことを忘れている?)、姉の紹介で知り合います。しかしラストシーンで、那沙は「私達、どこかで・・・?」と秀星に聞きます。対する秀星は那沙のことを覚えていない様子でしたが、確かな手応えを感じる那沙・・・という所で物語は終わります。

 

最初は「ドラマの最終場面は、単にパラレルワールドの1つを描写したものに過ぎない、元の世界とは完全に独立している」とか考えていましたが、ここは深く考えないほうが良さそうです。素直に、秀星が行ったパラレルワールドを描写していると考えたほうが良さそう。ただそうなると、その世界に元からいた秀星とクロノグラフ彗星によりやってきた秀星はどう干渉し合うのか?といった問題が出てくるのですが、そこは一旦無視しておきましょう。 

 

ナユタは誰?

最後まで具体的に正体が明かされることがなかった謎の青年、ナユタ。クロノグラフ彗星の擬人化か?それとも行き来する少年なのか?

これは作中にヒントがありました。祖父がパラレルワールドについて書いた小説のチャプター4。「パラレルワールドを行き来した青年」視点の小説のようです。つまり、祖父の小説の内容を現実に持ち込むなら、パラレルワールドを行き来する青年、ということになります。実はこの小説も、実際の体験を元に書かれたものだと推測できます。祖父は「ナユタが戻ってくる・・・」という発言を途中でしており、祖父とナユタは一度会ったことがあることを仄めかしています。

ナユタ=秀星説

ナユタ=長い並行世界の旅から帰ってきた秀星、という仮説を立ててみます。

秀星は那沙が死なない世界を探し求め、パラレルワールドを何度も行き来する。そしてパラレルワールドの行き来により容姿が変わってナユタとなった後、最終的には那沙が死ぬ世界も受け入れようと決めるのです。そしてナユタは秀星の代わりに、那沙の最期を見届ける。そして秀星は、ナユタと入れ替わる形でパラレルワールドへと旅立つ。この仮説が正しいとすると、那沙の死に際にナユタが居た理由が説明できませんか?

こうなると、Hulu版で秀星が金髪になっていたのは、並行世界を旅し続けたから。と考えられるのかもしれません。

(時間の流れはパラレルワールド間で一定でないことも分かります)

 

那沙もパラレルワールドを行き来していたのか?

実は那沙も並行世界を行き来した側の人間なのか?と思わせるような描写が時々現れます。

地上波版

視聴者の誰もが「誰これ!?」と驚いたであろうナユタの登場。しかし那沙は、ナユタ急に現れても驚きませんでした。「可能性に賭けている」という発言も作中でしています。そしておそらく有名でもなく、実在すら怪しまれているクロノグラフ彗星のことも知っている。那沙はダークマター=秀星と気づいているのに、秀星はビッグバン=那沙だと気づいてない。また最後「色々聞きたいことがあるんだ」は並行世界のトラベルに成功したんだね、その話聞きたいんだという趣旨の発言だ、とも捉えられます。

Hulu版

冒頭、プラネタリウムで、秀星の近くにわざと座るような描写。ナユタが那沙の前に現れたとき、ナユタの「初めて会ったわけじゃないのに」という発言。前編の最後で、「別の世界は今の私じゃないかもよ」との発言。

そして最終シーンでは、那沙は秀星に対し「どこかでお会いしたことが?」と聞きます。これはパラレルワールドの移動で那沙の記憶が欠落し、その一部だけが残った形・・・と考えられなくもないですね。

 

那沙の心臓病は、クロノグラフ彗星によるもの?

これはただの妄想でしか無いです。

物語中では「小さい頃に発作を起こして重い心臓病を患うようになった」とだけしか描かれていない、那沙の心臓病。例えば、小さい頃星を見てる最中、クロノグラフ彗星を偶然見て心臓発作を起こした、と考えてみます。とすると、「星になる」ことへの執着心は、この経験があったからこそなのかもしれません。

そもそも、小さい頃クロノグラフ彗星を見て心臓発作を起こしたとすれば、そのときにそのまま死んでしまったパラレルワールドも存在するのではないでしょうか?そして死ぬ間際、ナユタに1度目の出会いをして救ってもらったとしたら。(=那沙1度目のパラレルワールド移動)

だとすれば序盤の秀星に対する「クロノグラフ彗星、あると思う」という発言が多少矛盾するんですが、幼い頃で記憶が曖昧だと考えれば筋は通らなくもない・・・でしょうか。

 

感想

この作品は地上波版とHulu版でそれぞれ異なる結末を描いたわけですが、私が好きなのは地上波版ですプラネタリウムで初めて会い、病院で再会するという経緯から仲を深めた二人の物語がみたい。でもべみほ本人を含め、Twitterを見ていてもどうやらHulu版の方が人気そうですね。

これは放送前から感じていたことですが、ドラマ全体を通して尺が全く足りなかったですね。SF、特にパラレルワールドのような複雑な背景を描くとなると、当然1時間枠で収まるはずがないんです。2時間ドラマや1時間ドラマ×2夜連続など、丁寧に描写するならせめて倍の時間は欲しかったです。

とはいえ、要点はきちんと視聴者に伝わるようになっていたのは、さすが脚本家だなと思いました。むしろ、物語の「承転」の本当に必要な部分だけを見せることで上手く纏めたのかもしれません。

みほちーの演技は滅茶苦茶よかったです、多少の贔屓目もあるでしょうが。本人も演技の仕事を熱望していますし、またRe:MindやDASADAなどで見せた力演ぷりをそのまま見せつけてくれました。ヒロインという初めての大仕事で、出すことが出来なかった色も勿論あったかとは思います。しかし、日向坂の中ではトップレベルの演技派であることは間違いないですし、これからドラマなどで見る場面が増えると嬉しいですね。かわいいので。

 

さいごに

ここまでグダグダと書き連ねてきたドラマ「星になりたかった君と」の感想と考察。実は原案の小説があります。といってもあくまで原案。ドラマと小説はそれこそパラレルワールド、全く違う物語といっても間違いではないので、一粒で二度美味しいですね。

小説と比較したドラマ版の立ち位置は、原案者である遊歩新夢さんのこの発言に集約されると思います。ネット書店ではなかなか手に入りにくいみたいですが、気になる人は是非手に取って見てください。ちなみに私はまだ読めてないです。

ドラマ出演が発表されたときのみほちーのブログ。

ドラマ放送直後。

 

社会人野球:日本選手権は初心者にもおすすめ!

そもそも日本選手権って?

みなさん、社会人野球日本選手権を知っていますか?JABA日本野球連盟が主催する社会人野球の全国大会です。毎年11月に京セラドーム大阪で行われ、全32チームによるトーナメントで日本一の社会人野球チームを決める大会なんですが・・・プロ野球都市対抗野球と違って、ネットに上がってる情報が少ないんですよね。だから観に行きたいけどためらってる人も多いかも、ということでこの記事を書きました!

チケットは?

チケットは「特別席券」と「チーム席券」の2種類があります。

特別席券【ゆっくり楽しみたい人におすすめ】

特別席券1枚で入場すると、その日の全試合をなんとバックネット裏で観戦できます!しかも前売り900円という安さ。オリックス主催のゲームでこの席に座ると8,000円はするので、とてもお得ですよね!ただし再入場が出来ないので、飲食物を持ち込みたい人は事前に買っておくべし!

特別席券の購入は、日本選手権公式HPからどうぞ。

www.e-tix.jp

チーム席券【応援を楽しみたい人におすすめ】

もう1つは「チーム席券」。本来は関係者(社員だったり家族だったり)のためのチケットなので購入することはできないはずなんですが・・・実は多くのチームではゲート前で配ってくれてるんですよね。

チケットの貰い方は簡単。ドーム外周広場3Fのゲート前(3ゲート or 6ゲート)の列に並ぶだけ。たったこれだけです。超人気チームだと広場が埋まるほど並んでいることもありますが、「入れるかな?」という心配は要りません。なにせ本拠地プロ野球球団でも満員にはできないほど、京セラドームは大きいですからね。

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「チーム席券」とJR九州の応援グッズ

 いよいよ入場!

チケットと応援グッズを受け取るといよいよ入場です。

チーム席は3F内野席が自由席として開放されています。「特別券」が必要なバックネット裏特別席や、普段は開放されていない外野席は利用できないのでご注意ください。

自由席なのでどこに座っても大丈夫ですが、応援団の迷惑にならないよう青いステージの周辺は避けたほうが無難ですね。

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1塁側内野席からの眺め。左の青いステージに応援団が立ちます

青いステージに立つ応援団とともに、社会人野球を楽しみましょう!

※「チーム席券」はあくまでチームを応援するためのチケットです。チームの方々に迷惑にならないようマナーを守り、楽しく観戦しましょう。

観戦結果

今回は10/26(土)の第2・第3試合を観に行きました。

第2試合

第2試合は JR九州 vs 三菱重工神戸・高砂(13:00開始)。第1試合が延長タイブレークまでもつれ込んだので、20分遅れて試合開始となりました。応援グッズとして配られた「バンバンバルーン」を叩いて応援します。膨らませ方が分からず手こずったので、気が向いたらこの記事の最後に膨らませ方を書いておきますね。

試合はというと、お互いここぞという場面で1本が出ず延長戦にもつれこみます。しかし10回表、JR九州打線は好投を続けていた敵2番手を捕まえます。1死2,3塁とした後、スクイズと悪送球で2点勝ち越し。続く打者は前進守備の頭を超えるスリーベースでさらに1点。その裏は完璧に抑え、5-2でJR九州の勝利となりました。

第3試合

第3試合は Honda鈴鹿 vs 大阪ガス(18:00開始)。第2試合を終え球場から出ると辺り一面人、人、人の嵐。大阪ガス側は最終的に1塁側外野席まで開放してました。

この試合の観客が多かったのにはワケがあって、両チームにこの年のドラフトで指名された選手が3名いたのです。『楽天1位小深田 vs 楽天6位瀧中投手 & 西武5位柘植捕手』というアツい展開もありました(結果は瀧中が小深田を5打数無安打に抑える)。みなプロで活躍してほしいですね。

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楽天1位小深田選手 VS 楽天6位瀧中投手 & 西武5位柘植捕手

Honda鈴鹿といえば、なんといっても応援。ウチワを使って応援するんですが、これがめちゃくちゃ楽しいんです。「全開Honda」や「ノンストップHonda」などクセになる応援曲と、観客巻き込んでの和気あいあいと楽しげなダンス。下に動画を引用しておきますが、踊っている人はほんとに一般の観客ですよ!もっとも、応援を最大限楽しみたいなら予習は必須かも・・・ 


《Honda鈴鹿》★2019-10-26 日本選手権★ 全開Honda、ノンストップHonda

試合はテンポよく流れ、9回終わっても1時間50分。両チームとも無得点のまま、延長戦に入ります。ここまで粘りのピッチングを見せてきた瀧中ですが、120球を超えたあたりから限界を迎えたのでしょうか。

10回裏の1死満塁のピンチはなんとか凌ぎましたが、11回裏、2死1,2塁から打たれた打球は遂にライトを超えサヨナラ負け。好投虚しく、プロ入り前最後の試合は敗戦投手となりました。

さいごに

なかなか見る機会がない社会人野球ですが、いざ観戦してみるととっっっっても面白かったです!正直、2試合しか見てないのにかなり疲れました。こうして年に一度大阪で開催されているので、ぜひ皆さん一度足を運んでみてください。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。あと、どうせならオリックスファンになって帰っていってください。

※残念ながら2020年度の日本選手権は中止となりました。2021年度の開催を待ちましょう。